記憶に残る有料駐車場でのできごと

ずいぶん前の話なのですが、頻繁に経験することではないので、印象に残っていて時々思い出す出来事があります。

その日は街中に車で出かけて、管理人さんのいる駐車場に停めていました。
用が済んで、管理人さんのところで駐車場料金を清算してキーをもらい、車に向かいました。

普通に振る舞っていたのですが、何かずっと視線を感じていました。
管理人さんが、ずっと私を見ているのです。
あまりに強烈に感じたので、管理人さんのところに戻って
「何か?」
と尋ねました。
60代くらいの女性の方で、いつもは和やかで明るい印象の方だったので、気になって仕方なかったのです。

その方は、とても言い難そうに
「どうしようって、すごく悩んだんだけど、黙っていられないから」
と話し出しました。
話を聞くと、私の隣に車を停めていらっしゃった方が、ドアを開ける時に、私の車にぶつけて傷をつけてしまったらしいのです。
その方は、管理人さんの知り合いの方で、そのことを正直に伝えられたそうなのですが、
「もし、この車の持ち主の方が気づいたら、私の連絡先を伝えていいから」
と連絡先を書いた紙を預かったらしいのです。

私は全く気付かなかったのですが、管理人さんはその様子を見ていて、そのまま見送ることがどうしてもできなかったと話されました。

「あなたが自分で気づいたことにして、連絡してね」
と言われました。

管理人さんの言う通りに、自分で気づいたことにして、連絡をして修理をしてもらいました。

考えさせられました。
自分ならどうしたかと思うと、気づく気づかないに関わらず、連絡先のメモをお願いしていたと思うのですが、ぶつけてしまったことを伝えていただけでもまだ良い人だなとも思ったり。

とりあえず、この時は完結したのですが、時々思い出しては、有料駐車場で自分の車の傷を確認するようになりました。

人間やっぱり正直でいたいなあと思う出来事でした。
そして結果的に、ぶつけたその方にとって、よい経験になったと思ってもらいたい出来事でした。ラッピングフィルムでルーフをドレスアップしました。ルーフに色つきのラッピングフィルムは正解ですよ。カーフィルム専門店でラッピングフィルムの相談がおすすめです。